まるで人生だね

最近考えてること。サブカル。

02/26

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昨日は求音でした。シーダランドというバンドをやっておりまして、おそらく最後のライブだったのかなと。上のフライヤーは僕が書きました。かっこいいでしょ。

ここ2週間ほど練習の時と招福亭に行く時以外、知人にほぼ会ってなかったからかハチャメチャに緊張してしまった。お客さんが多くて喜ばしかったけれど、暗闇の中の蓮コラみたいな視線に慄いて足ガクガクでした。

昨日演奏したのは全部で5曲。そのうち2曲は今回新たに捩じ込ませて頂いた新曲だったけれど、少ないながらもライブを積み重ねてきた3年間の中で研鑽された、特に思い入れのある3曲とこれから思い入れが出来るであろう2曲だったんじゃないかな。若干感傷の波が押し寄せてきてるのもあるから、この勢いに任せて自分が作ったもの以外の曲も含めて振り返ってみてもいいですかね。笑。

 

 

1.キャンパス

記憶が定かじゃないけれど、確かバンド始めて2.3番目に形になった曲だったと思う。八鍬の曲。ちなみに最初に完成したのは「からあげ」って曲だった筈。懐かしいな~

八鍬の持ってきたギターリフが最強。まだ自分でベースラインを考える事が手探り状態だった当時の僕は結構悩んだ印象がある。結局リフの裏で単純な8分を弾く事しかできなかったのだけれど、このしょぼいラインをなぜか妙に気に入ってて3年間ほとんど弄らずじまいだった。ギターソロの裏でこっそりと少しだけ動くようになったくらい。

転機があったのは、たっくんさんがサポートでドラムを叩いてくれた時。提案された裏打ちで弾いてみると、その拙いベースラインがピッタリでびっくり。なんとなく変えずにやってたのはこの為だったのか!と調子のいいことを思いながら感動したのをよく覚えてます。たっくんさんありがとう。

 

八鍬の持ってくる曲はいつも歌詞が少し恥ずかしい。それでも彼の素直な人間性が見えて大好きだった。アレンジ的な部分で当たり外れが激しいから玉に瑕なんだけど。笑。

あくびをしながら時々涙しながら
キャンパスに描いた僕らの絵を
どこかで誰かが眺めるだろう

1サビ後のこのフレーズがお気に入り。きっとバンドを始めるにあたって彼の人生観とバンド哲学を照らし合わせながら書いた歌詞だと思う。それがコード感も合わさって優しく響いてくるこの歌はやっぱり思い入れが深くて、できるだけ毎回やりたくなる曲だった。「シーダランドといえばあの曲」ってなるとおそらく身内の大半がノーネームかツツジ~って言うと思うけど、僕にとってはこの曲が一番シーダランドを象徴している曲です。ありがとう八鍬。

 

 

2.月に願いを

昨年の秋ごろ僕が持ち込んだ曲。おしゃれコードを使う事に固執して出来上がった曲でした。

この歌詞の話をすると長くなるんだけど、なんだか遠距離恋愛をしてる周囲の人達からいい話を聞かない事がやたら多い時期があって。聞いてるこっちも心が荒むな~と思ってた時にちょうどスカートの澤部さんが“あの娘が暮らす街(まであとどれくらい?)"という遠距離恋愛を題材にした曲を出したんですよ。それを聴いた僕は「遠距離恋愛なんてそんな綺麗なもんじゃないんやぞ!?」と、遠距離恋愛した事ない癖に勝手に憤慨して出来上がったのがコレだったという。しょうもない。笑。

尻軽な男と遠距離恋愛してる女の子が、浮気されてるなんてつゆ知らずに彼から教えられた煙草を吸って彼を想ってる。そんな君の元にも幸せが訪れて欲しい、大筋はそんな感じ。別に二人に対して何か協力とか割って入ったりする訳でもなく、第三者視点から眺めてるだけってのがキモ。ラブリーサマーちゃんにこういう曲ありそう。

君が髪を梳かす頃に あいつはまた街を駆けてる
君が眠る頃 あの子に煙草の吸い方教えてる

この一節の歌詞は自分でもとてもお気に入り。

そんなどうしようもない歌詞とは裏腹にオシャレでポップなコードと歌メロになってるのもお気に入り。メジャーセブンスっていいよね。多分コード感はスカートやスピッツの影響が出てるんだと思う。2サビ終わりのソロで転調する流れはアジカンの“Re:Re:"より。あとギターのストロークは西山の“海を探す旅"より。あまり大袈裟な曲になりすぎないようにしたくて色々聴いてたら「これだ!」ってなりました。最終的には前々からやりたかった要素を詰め込んだ曲に。

 

出来上がった時はバンドに合わないかなと思いながらも一応持ち込んどくか~みたいな感じだったのだけれど、思いのほかウケが悪くなかったのでそのまま採用されることに。

実際やってみるとメンバー各々の色が濃いことも相まって、バンドの雰囲気から大きく外れずになんとかまとめられたんじゃないかなと。八鍬のギターリフを一緒に考えたり、たっくんさんのドラムにちょくちょく提案したり、かんじの歌の音程にケチつけたり、だいぶあくせくした。僕自身もベースライン捻り出すの一部苦労した。歌う方も大変だったと思う。特に口ドラムを習得出来ずじまいだったから、この曲と後述する5曲目を作る時に苦戦した。迷惑をかけて申し訳なかったとです。

 

 

3.ノーネーム

2年生の秋、気持ちが沈んでどうしようもなかった時に遺言代わりのつもりぐらいで一晩で作った曲でした。その頃はギターのコードも弾けなかったので、メンバーの2人を家に呼んで歌とベースでなんとか伝えてコードを付けてもらったんだと思う。この頃の記憶がほとんどない。でも11集に入って作り上げた時のみんなの表情とか手応えはよく覚えてて、とんでもない物が出来たって当時は思った。正直あまりこの曲を持ち上げたく無いんだけれど、このバンドがどこに向かって行くのか的な物ががっちり決まったのはやっぱりこの曲が出来た時だった。今振り返ると歌メロに対しての文字数が怪しかったり、そもそも歌詞が直接的過ぎて恥ずかしかったりする。でも、

六畳半を埋める想いにどんな名前を付けたらいいかな

というサビのフレーズはやっぱり強烈なものがあって、聴く人の頭にこびりつく物を残せたのは当時の僕にとっては大きな事だった。そういえばこの曲を初お披露目したのがこの年の求音で(確か11月だったかな...)、終わったあと西山がめっちゃ泣きながら煙草吸ってたのをよく覚えてる。彼は次の年の活動休止(?)ライブが終わった後も皆に隠れて泣いてくれてました。笑。

 

この曲がシーダランドの代表みたいになるのは嫌だなあと思ってたのが払拭されたのは、2コ下の後輩が弾き語りで歌ってくれた時かなあ。身内オブ身内だけじゃなくて後輩でも好きになってくれたのは嬉しかった。当時の精神状態との乖離とかあまり気にしなくていいのかなと思えたね。本当は今回のライブではノーネームを外して別の曲をやるつもりだったのだけれど、やっぱりこれにしようと決めたのはそれをふと思い出したからでした。ありがとうトサカ。

 

 

4.ツツジの花

これはかんじの曲ですね。3年の冬のサウンドキャラバンin米沢で弾き語りを聴いたのが最初だったと思うのだけれど合ってるかな?もうちょっと前だっけ?

図らずも「ロック!」って感じになった曲。元々もっと大人しい曲だったよね、弾き語りの時の雰囲気を正直全然思い出せない... そうなったのは多分サポートでたっくんさんが入ったのが大きくて、やっぱりあの人すげえんだなと改めて感じる。

実は曲を作る3人の中で一番卑屈な歌詞を書くのはかんじだ。卑屈さと切なさって紙一重だと僕は思ってるんだけど、同時にそこの匙加減が一番上手いのも彼だと思う。一番分かりやすいのは多分“グッドバイ"なんだけど、話が逸れるから割愛。

この曲は彼の好きなマンガから着想を得た歌詞だったはずだけれど、「何もない 何もない」と冒頭から繰り返してしまったり、最後には少し希望が見えたりする歌詞はやはりかんじ自身の願望も含んだ言葉だ。卑屈ながらも足掻きたい気持ちや泥臭い願いは歌にも現れてて、喉が弱いくせに声を無理矢理にでも張り上げて歌うのを見てると、一緒にバンド組めてよかったなあって思いますね。ありがとうかんじ。

 

この曲はほぼ動かないベースラインにして歪み一発勝負がいちばん似合うなと思ったのは割と早い段階だったはず。元々使ってたエフェクターはバラまいちゃったので、今回はかんじのモジョモジョを借りました。ローがしっかり出て音圧があったから使いやすかった。元々八鍬のなんだっけ?

個人的に八鍬のギターソロが一番ハマってるなと思うのはこの曲だったな。こういう曲だと本領発揮しやすいのかな~って感じ。ちょっとイエモンっぽくて好き。

 

 

5.土曜日

今回捩じ込んだ曲その2で、最後の曲。これを振り返るとなると2年生の時に作った“サンデーモーニング"って曲の話まで遡らなきゃならない。

1年生の冬、4人でバンドをやることになって僕が(確か)初めて書いた歌詞が“サンデーモーニング"という歌だった。愛する人を亡くした男の人が、ふとその人を思い出しながら日曜日の朝に出掛けてくという歌詞。情報処理の授業中の90分で書き上げて、2人の所へ持っていきコードと歌メロを付けてもらった。これが一番最初に考えた曲じゃなかったかな?

しかしなかなかバンドでのアレンジが決まらなくて、どこか煮え切らないままでっち上げたのが初ライブ直前。結局それ以降もいまいち決め手に欠けてフェードアウトしていった、それが“サンデーモーニング"という曲でした。

 

僕はこの歌の歌詞が余りにも拙かったなーと長いこと思ってて、その歌詞の裏付けとして作ったのが今回の“土曜日"という曲でした。歌詞と歌メロ共に、3年の夏ごろに作った曲から一部流用してますが。

最初作った時はきのこ帝国の“Donut"みたいなアウトロにしたいなーくらいしか考えないで持って行ったら、八鍬は「クリープの早い曲」、他二人は「ナンバガの曲を明るくした感じ」で想像してたらしくて、人それぞれ過ぎて笑った。あとベースリフ物にしたいなと思ったら八鍬がガッツリリフを弾いてきたから結局シンプルなベースにしちゃいました。この曲もアレンジとか考える時に口で伝えるのが難しくて迷惑をかけてしまった。力不足で申し訳ない。

この曲は細かく解説しちゃうとカッコ悪いかなと思うので詳しい話は書きません。長いこと更新せずに放置してるバンドのホームページとかで歌詞読んで貰えると嬉しいかな。あ、ただキャンパスの歌詞にもほんの少しだけ被せてあるつもりなのは言っておきたいです。そういった初期曲に連動した歌詞でライブを終えるのも粋かと。楽しかったです。

 

 

もう1回くらいライブしたかったけれどやっぱりこれが最後だったんだろうな。あと心残りがあるとしたら、結局CDを作らなかった事くらいかな。まあそこはYouTubeがあるからいいか。演奏後に八鍬としみじみ煙草を吸ったのは多分一生忘れないと思うよ。見に来とってくれてた方々ありがとうございました。

 

 

最近聴いたCDのコーナー

・今回は特になし

ポケモンと練習で必死だったのでCD聴いてなかったですね。あ、でもこの前見つけたDIALUCKってバンドがいい感じだったので貼っときます。

DIALUCK 【あの街まで】Music Video - YouTube

あとくるりの新曲がヤバい。全人類聴いた方がいい。上海蟹もよかったけどやっぱこういうくるりをもっと聴きたいです。

くるり - その線は水平線 - YouTube

 

 

求音終わったので、結局途中で休んじゃった自車校に行かねばです。あとアローラ図鑑が通信交換で進化するやつを残すのみです。終わり!