まるで人生だね

最近考えてること。サブカル。

02/14

 

Netflixに入会して『デビルマン crybaby』を見ました。めっちゃ面白かった。これから見ようと思ってる人、この先ネタバレ注意です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全体を通してまず感じたのは、海外ウケにかなり重点置いてるな~って。作画のスタイリッシュさが突き抜けてて重々しいテーマやキツいエログロの割には一気に見ることが出来た。まあ狙いにいってると言うよりかは湯浅監督の特色やなって感じなんだけど、電気グルーヴのOPや劇伴もそれを助長してた。

裏を返せば原作の劇画調なおどろおどろしさは無いってことなんだけど、はじめてデビルマンに触れる人にとってかなーりとっつきやすくなってるのがマル。

 

次に肝心のストーリー改変。僕は原作大好きだけど粗も多いなと思ってた人なので、ガッツリ現代風にアレンジしてくれたのはよかったね。ただ一箇所だけどうしても気になる所があるからそれは後で書く。

特に好きだったのはジンメン周りの改変かな。明の両親が被害者になることで、個人的には原作よりもキツいな~ってヘコみながら見てた。でも今考えるとあれってデビルマンに影響受けてる寄生獣からの逆輸入っぽいわね、寄生獣の作者喜んでそう。あとシレーヌ戦の空中レイプはちょっと笑ってしまったし、ジェニーがジェニー過ぎてそこでも吹いた。パッと出てくるのはその辺かな~

 

じゃあ気になったストーリー改変に触れます。

そもそも今回のデビルマンを見てて湯浅監督は人間が好きなんだな~ってのが滲み出てきてた印象が自分の中で大きいんですね。とりあえずそれを前提に話すんで覚えといて欲しいんですけど。逆に原作って「結局人間がいない方が地球って美しいんやで」ってテーマじゃん、まずそこで大きな違いがあって。

今回クライベイビーという副題通りに皆やたら泣くんですよ。特に明の感受性が強くてすぐ泣いちゃうって設定は良い改変だと思ったし、ラストシーンの了も原作に比べて泣き過ぎでしょ。あとミキちゃんパパが嫁と息子を撃てずに号泣するとこが見ててほんと辛かった。今回一番キツかったかも。

そういった描写に人間賛歌みたいなものを感じて「なるほどな~」ってなったんだけど、問題というか首を捻っちゃったのは9話後半のシーン(で合ってるかな)。

魔女狩りに遭ってる人達を庇った明が人間達と抱き合うシーン。そもそもあそこで「人間まだ救いあるやん」ってなったら「俺にはまだミキちゃんがおるんや...!」ってなる流れがちょっと弱くなるじゃん。まあ人間捨てたもんじゃねえなと思わせといてからミキちゃんの首を見て人間許すまじ~って所へ突き落とす事になると考えればここはまだ許せる。しかし最終話冒頭で「俺は悪魔じゃなくて人間だ!」って言わせた所で「え?」ってなってしまった。いやどっちやねん。さっき人間なんて!って言ってたやん。

人間の醜さをとことん提示する原作に対して別のテーマを入れるのはまあいいんだけど、すごく中途半端になってしまってるかなって。せめて人間の愛とか情をとことん見せてから地獄へ突き落とすとか、そこで原作以上に落差が出る構成だったらよかった。というか途中までそれを期待してた。多分別のテーマを大きく持ち込むという事までは考えてなくて、上で書いた湯浅監督の人間好きが滲み出た結果かなと感じたんだけど、これでは解釈違いと言われても仕方ないかなあと。「これが俺が守ろうとした人間の正体か!」ってシーン見たかったなあ。あ、でもミキちゃんの最期でバトンリレーの要素が入ってきたのは好きだったよ。あと最後の断末魔がいい演技過ぎてヤバかった。夢に出てきそう。

 

結論、原作至上主義の人だと受け入れ難いかなって感じですね。でも海外を視野に入れた作品、及びデビルマンを知らない世代へ向けた作品としては充分成功の部類に入るのかなと。でも初見がこっちだと原作の古臭さに耐えられなくなると思うから、できれば先に原作読んでてほちい...

引っかかる所はあったけど視聴後の満足感凄まじかったです。ありがとう湯浅監督、ありがとうネトフリ。

 

そうだ、内容とはまた全然関係ない話なんだけど、地上波じゃないから謎の光とか黒塗りが入ってないのがすげえよかった。別に乳首とか見たい訳じゃないんだけどさ、アニメ見てて修正入ると単純に気が散るというか萎えるじゃん。それが無かったから内容にどっぷり浸かれたわ。ストリーミング最高。

 

 

最近聴いたCDのコーナー

ロリポップ/カジヒデキ

 

渋谷系はいいぞ!以上。

 

 

まだまだ書きます。今回の記事は長いぞ~

 

現在放送してる『仮面ライダービルド』、ちまちま消化してとりあえず17話まで見ました(リアタイでは今22話)。ちょうど戦争編始まったとこ。これは別にネタバレとか気にしなくていいかな?笑

 

リアタイでライダーを追うの自体かなり久しぶりです。多分『オーズ』以来かな?

正直最初の5話くらいでちょっと挫折しそうになったんだけど、どんどん面白くなってきてるね。面白いよこれ。

主人公の記憶喪失とか敵キャラの正体とか色々と謎や伏線が出てきたんだけど、これを10数話でガンガン消化してく。まずこれがびっくり。もっと引っ張るのかと思った。多少ガバがありつつもポンポン話を進めてくテンポ感に昭和のオマージュを少し感じる。あと万丈との距離感!主人公と絶妙な距離感かついい相棒関係なのがね、平成でも散々やってんだけど、彼の素手での強さも相まって本郷猛と滝和也を思い出すね...

そんでもって平成二期らしいコミカルさもあるんだけど、なかなか手堅いストーリーライティングには平成一期ぽさを感じる。バランス感がすごくいい。

 

特によかったのは14話。

今まで親代わり?としてお世話になってたカフェのマスターが実は敵で、雨の中対峙するというシーン。遠くからの撮影かつ平成恒例の騒がしいベルト音声が消えた静寂の中での変身がサイコー。心の中で拍手した。男の子の血が騒ぎましたね...

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強いて言うと、万丈の変身が自分の中ではちょっと早すぎたかなー。充分熱い演出してたから全然いいんだけど、個人的には『カブト』のガタックぐらい引っ張ってくれてもよかったかなと。

と思ったけどこれも時代のせいなのかな。初変身回が11月末あたりだから、クリスマス商戦に間に合わせてたのか?こればっかりはしょうがないか~...

 

新展開でガチめな戦争が始まるとは思わなかった。敵キャラが思いっきりビル群をビームでぶっ飛ばしてたのドン引きしたわ。予算だけ心配だけど好き放題やってほしいですね。

 

 

あと『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』がすごくいいって話もしたいんだけどまだ5話目だしやめときます。とりあえず作画厨の僕は毎回脳味噌溶けてるとだけ。

ネトフリめっちゃいいね、動画のストリーミングサービスこれ一本に絞ろうと思います。もっと早く入っときゃよかった。そんな感じ!風呂入ってきます!終わり!