まるで人生だね

最近考えてること。サブカル。

最近聴いた音楽のコーナー 増刊号

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むかし日曜のお昼にやっていた「笑っていいとも! 増刊号」という、その週の笑っていいともをダイジェストで放送する番組が大好きでした。というお話。

 

ブログ更新しない間にだいぶ溜め込んでしまったので、ここらで大放出です。感想を綴っておくほどでもないなと思った曲は抜粋してダイジェスト版でお送り致します。まさに増刊号。あと単純に聴いたの思い出せてないやつめっちゃありそう。ちゃんとこまめに書き溜めておくべきだった。結局ほとんど思い出したやつから書いている有様。相変わらず主観マシマシ感想文ですが興味ある方は掘り進めてくだせえ。

 

 

 

 

・遠い春 / スカート (2018)

 

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まずは大好きなバンドの新譜から。

メジャーファーストシングルとしてはちょっとパンチが弱いような気もする。ファーストアルバムからのリカットでも良かったような。『視界良好』とか『さよなら!さよなら!』とか。しかし相変わらずかなり良質なポップスとして成立している上で、ドキッとするような瞬間もある4曲。スカートが今最強のバンドであることは変わりません。順調にタイアップも増えてきているし、どこかで大爆発して売れることを願ってます。

カップリングにこれまた『返信』が収録されているのは特筆した方がいいのかな。この曲、一体何回再録されてるんだろう。「澤部さんは返信を何度も再録して、15バージョンくらいの返信を収録したアルバムを出すつもりだ」みたいなツイートしてる人がいて、すげえ面白かったんだけどツイ消しされていた。悲しい。

 

 

・The Places-EP / The Songbards (2018)

 

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5曲入りEP。ソングバーズ、キてますね。引き出しの多さと懐の深さが凄まじい。影響受けてんなってバンドが非常に分かりやすい上で、なおかつ音楽に造詣がない人でも聴きやすい。オタクにもライト層にもウケる、コンテンツのお手本みたいなバンド。今回の作品でもその実力は遺憾無く発揮されている。個人的には以前の『Philadelphia』から続く『Time or Money?』の路線も好きだけど、『ローズ』『斜陽』の路線も大好きだし、『Inner Lights』のCメロの展開は天才だと思いました。12月の仙台公演見に行きて~~~~

 

 

・ソングライン / くるり (2018)

 

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12曲収録のニューアルバム。『その線は水平線』『ソングライン』『忘れないように』と、とんでもねえ名曲が続いてたんですよ。比較的キャッチー寄りの3曲が続いてたので、僕はエグ味の強いアルバム曲を期待してたんですよ。そしたらどうだ、めちゃめちゃ優しさに溢れた作品が来ましたね...

くるりってこんな感じだっけ?確かに優しさに溢れたバンドではあるんだけども、ここまで押し付けがましい感じではなかったと思うんだよなあ。変な曲もっとあったような気が... 俺好みではあるんですよ。『どれくらいの』のアウトロとか狂おしいほど好き。俺好みではあるんだけど、くるりに期待してたものではなかったという印象。まあ『その線は水平線』と『忘れないように』が入ってるからいいか。笑。

 

 

・DELICIOUS. / TWEEDEES (2018)

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待ってました、渋谷系の権化・沖井礼二氏の新譜!渋谷系を語る時はいつも自分の語彙力の低さに絶望するんだけども、今回もそんな感じ。言葉で言い尽くせない。表題曲『DELICIOUS.』の多幸感溢れるサウンドで幕を開け、メロウかつ壮大な『作戦前夜』で幕を閉じる全10曲。個人的に特筆したいのは『花束と磁力』かな。このナンバーのベースラインは是非自身の耳で聴いて欲しい。パンチラインがいくつあるのか分からない。何回でも聴ける。

憶測だけど、沖井氏は自分の肩に乗っかった「渋谷系」の看板からの脱却を図りたいのかなと少し思う。結構挑戦的な音を鳴らしているように聴こえるのだ。『少年の見た夢は』なんて、案外これまで無かったような楽曲だ。まあ『東京は夜の七時』のカバー入れてるし考えすぎかな。ここから更に飛躍していく沖井礼二氏に期待してます。

 

 

・泣きたくなるほど嬉しい日々に / クリープハイプ (2018)

 

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14曲入り、メジャー5枚目のアルバム。

最初タイトルが出た時は「丸くなりすぎてないかクリープハイプ」と思ったけど、安定の名盤でした。『イト』が好きすぎるんだよな。そこに『栞』なんて名曲も追い討ちを掛けてきたもんだから、なんだかんだ期待しか無かったんだけども。振り返ってみればクリープハイプっていつもこんな感じだったよな。

この気持ちもいつか 手軽に持ち運べる文庫になって

懐かしくなるから それまでは待って地面に水をやる

クリープハイプ『栞』

この、すごく優しいんだけどもちょっと気恥しさとか皮肉がたまに出てくる感じ。根本は変わらないんだけど自分が歌いたい事へのアプローチを沢山試みている、とても理想的なバンドの変遷だと思うな。

気付いたらクリープも5枚目ですよ。めざましテレビでコーナー持つようになったりしてすっかり大御所じみてきてるけども、それだけ歌詞とメロが綺麗なんだよな。あまりこういう事言いたくないけど、ロックバンドが好きでも未だに尾崎世界観の声が受け付けないって人、流石に損し始めてると思うよ。今までで一番聴きやすいアルバムだと思うから、これを機に是非。

 

 

アスター-EP / KANA-BOON (2018)

 

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逆にKANA-BOONはひとつのスタイルを洗練させていくタイプのバンドだなという印象。音像はどんどんプリミティブな物に昇華されてきているのは分かるんだけど、どうしても引き出しの限界が見えるんだよなぁ。リード曲『彷徨う日々とファンファーレ』、これを聴くなら『羽虫と自販機』聴いた方がエモーショナルじゃんとどうしても思ってしまう。てか『羽虫と自販機』のアンサーソングなのかな。そんな感じの歌詞よね。狙ってたらごめん、鮪。タイトルナンバーの『アスター』はめちゃくちゃ好きだったよ。

とにかくもっと実験的な曲を作ってくれてもいいんじゃないかな。それこそこういうミニアルバムで色々やってみて欲しい。B面集も最近出したらしいけど、しばらく聴かなくていいかな... 次に期待。

あ、ゴッチと一緒に『君という花』やってた動画は結構感動したぞ、鮪。

 

 

・はじめてのはじまり / 感覚ピエロ (2016)

 

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人に勧めるにあたって、聴く機会が出来たので。

まあ、趣味ではないよね... 笑。なんだか良曲と噂に聴いていた『O・P・P・A・I』、これが一番気に食わなかった。性的なものを直接性的なものとして歌うことの何が面白いんだ???それは歌詞じゃなくてただの言葉だからな???スピッツとかプププランドの『おっぱい』を100万回聴いてこいボケ。あいみょんの『おっぱい』でも可。クソつまんねえわ馬鹿。一番有名っぽい『拝啓、いつかの君へ』もメロと言葉が全然上手くハマってないように感じて気持ち良くなかったなあ。

あと『Japanese-Pop-Music』ってなんだよ。そんなバンドやっててJ-POP騙るな馬鹿。平たく歌詞を解釈すれば「流行り廃りで薄っぺらい俺たちJ-POPをバカにすんじゃねえぞ、とりあえず聴いてみろ」って内容なんだろうけど、まず根本から間違ってんだよ馬鹿。J-POPが薄っぺらいんじゃなくてお前らが薄っぺらいんじゃボケ。歌謡曲だってアイドルソングだってめちゃくちゃ面白いんだぞ。J-POPは偉大だからな???

あ、ディレイマシマシのギターは好きだったよ。クリープとかシャンペ直撃世代なのかな。『サヨナラ bye-bye』とか結構好き。以上。

 

 

・とってもうれしいたけ-EP / ヤバイTシャツ屋さん (2018)

 

 

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薄っぺらいは薄っぺらいでも、ヤバTは薄っぺらさを武器にした上で芯も通ってるから好き。

タンクトップの呪縛に 逃れられん運命か

かわいい子大体 サッカー部みたいなやつと付き合っとるな

ヤバイTシャツ屋さん『KOKYAKU満足度1位』

最高のパンチラインだと思うね。前作『鬼POP激キャッチー最強ハイパーウルトラミュージック』も前編通して葛藤混じりの皮肉地味たリリックが刺さるので是非読んで欲しい。カップリングの『君はクプアス』も、THEE MICHELLE GUN ELEPHANTの『リリィ』を聴いた時ぶりに花の名前を調べる羽目になって面白かった。ある意味今一番パンクの精神があるバンドだと勝手に思ってます。アルバム楽しみ。

 

 

・カンタンカンタビレ / 奥田民生 (2018)

 

 

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ヤバTの話をした後に奥田民生の話を始める奴はなかなかいないと思います。民生はもう特筆することも無く、いつも通り民生です。MVを探しても、ひたすら音楽で遊んでる動画ばっか出てきて笑いました。『プールにて』『モグラライク』めっっっちゃ好き。歳をとって歌えなくなるまでずっとこんな調子で楽しそうに音楽をやっていて欲しい。ユニコーン含め。

 

 

・蜃気楼[TNB×mitsume]/ ザ・なつやすみバンド (2018)

 

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なんでこの曲こんなに再生数伸びてないの?すごく悲しいんだけど?

夏にピッタリな名曲。なつやすみバンドとミツメがコラボしたらそりゃいい曲生まれますよね。海辺でビールをちょっと飲みすぎた、そんな時にじんわりと頭の中に響いてきそうな曲。そうそう、こういうの。こういうのが欲しかった。途中の管楽器、何使ってるんだかわからなかったな。ラッパでいいのかな...?

 

 

・カリフラワー / シャムキャッツ (2018)

 

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こちらも夏の名曲。平成最後の夏は、まさに夏にピッタリなアンセムが沢山生まれてたような気がします。シャムキャッツはほんとに言語感覚が独特で。「カリフラワーのように解ける若い約束」なんて言葉、常人じゃ絶対出てこない。今月末のアルバム、非常に楽しみです。

 

 

・DREAM WALK / パソコン音楽クラブ (2018)

 

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僕が信頼している音楽系掲示まとめサイトの管理人が聴いてたので、試しに。Enjoy Music Clubじゃないよ、パソコン音楽クラブね。

いやこれすっげえ濃厚なクラブミュージックですね。すっごくローファイなのになかなか挑戦的なサウンドを試しながらも、歌メロ入りの曲には歌謡ポップ的な側面も垣間見える。懐かしいのに新しい。涼しい顔して情熱的。特に『Inner Blue』はとんでもない名曲でした。クラブミュージック初心者の僕でもワクワクできたの凄いと思う。調べてみたらtofubeatsも褒めちぎってたらしいし、信頼してる管理人、マジで信頼できますね... 全8曲。

 

 

・RUN / tofubeats (2018)

 

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という訳でtofubeatsの新譜。結構最近聴き始めたんだけど、早くも4枚目のアルバムだそうで。クラブミュージックのいい所って、のんびり聴き流すのも色々考えながら聴くのも、どっちもイケる所だと勝手に思ってるんですけど、tofubeatsはまさにそんな感じで最近部屋で流してました。

『ふめつのこころ』『MOONLIGHT』を始めとしたキャッチーで高揚感のある曲も、中盤の尖ったダンストラックもどっちもいい。とにかく懐が深いとこが魅力的かな。なんとなくドライブしてる時に流すにはうってつけ。あとtofubeatsはジャケットのアートワークを始めとした世界観の作り方も凝ってていいですよね。ホームページは見づらいから嫌いだけど。

 

 

・なんて素晴らしき世界 / Tempalay (2018)

 

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そろそろ語彙力が息切れしてきたな?

音楽のジャンルにはどちらかというと疎いんだけど、特にテンパレイは聴く度にどのジャンルなんだか分からなくなる。これもシティポップに入るの?シティポップの定義広すぎない?四次元ポケットかな?流し始めて一発目、これまでの作品以上に導入の音像が怪しすぎて笑った。ゆらゆら帝国をはじめて聴いた時みたいだ。酩酊感がすごい。これもある意味ポップなのか?どうなんだ?

しかし人間とは、よく分からないものに触れた時には妙にワクワクを抱く生き物でありまして。テンパレイを聴く時は毎回謎の昂りを覚えている自分がおります。『どうしよう』と『テレパシー』どっちのリンクを貼るか迷うぐらいには良曲揃いでした。『Last Dance』のラストダンス感は異常だし、『カンガルーも考えている』は僕らの方が考えさせられてるやんけ!とツッコミを入れたくなるような変態ナンバー。つまり言いたいことは、今回も名盤!ということでした。全8曲。

 

 

・じゃぱみゅ / きゃりーぱみゅぱみゅ (2018)

 

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しばらくぱみゅ聴いてなかったけど、こっちもワールドワイドなサウンドになってたのね... 大丈夫かヤスタカ...

中田ヤスタカにとってcapsuleは本職、Perfumeは息抜き、ぱみゅはバカンスみたいな感覚で聴いていた頃が懐かしい。kawaiiカルチャーとしてぱみゅが海外でウケたのは狙いすぎてなかったからだと思うんだけどなあ。海外のご機嫌取りに回ったらすぐにコケそうだぞ。それでも遊び心が垣間見える曲はあるんだけども。『音ノ国』『演歌ナトリウム』あたりは狂おしいほど好きかな。アルバムタイトルで分かるように、カルチャーポップ感を押し出したいのはすごく伝わるんだけど、それだけにちょっと惜しい気がしちゃうアルバムかな。『にんじゃりばんばん』みたいなクール・ジャパンは感じられるけど、『つけまつける』的な遊び心マシマシ感が足りてない、みたいな。

全12曲、とてもまとまってる名盤だとは思うけど、きゃりーぱみゅぱみゅとしてはもうちょい欲しがりたくなるかな。これは感想を綴るにはまだ聴き込みが浅かったかもしれん。もうちょっと咀嚼してみます。

 

 

・−11℃ / BIGMAMA (2018)

 

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ビッグママの新譜!平常運転で上質なクラシックロックを鳴らしてくれているんだけど、これまでと比べると、比較的、なんというか、フラストレーション溜まってんのかな...?っていう要素がチラ見えしてるかな?いつもよりツービート多くない?

ただやっぱその辺のバンドとは経験値が比べ物にならないだけあって、凄まじい展開力にニヤリとする場面が多々。『Strawberry Feels』の間奏とか気持ちよすぎた。王道どストレートなカッコ良さが光る『POPCORN STAR』とか、ほんと引き出しが凄いよね。ここまででも何度か使った表現だけど、懐の深いバンドは強い。『High Heels,High Life』で美しく着地する全12曲はまさに圧巻。実験的な側面が強かった前作『Fabula Fibula』とベスト盤での総決算を経て、更なる飛躍を見せてくれたビッグママにこれからも期待してます。

 

 

・ボーイズ&ガールズ / ASIAN KUNG-FU GENERATION (2018)

 

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最後はアジカン。やっぱね、アジカンが僕にとっての最強なんですわ。

『Wonder Future』を経て『荒野を歩け』『聖者のマーチ』そして『ボーイズ&ガールズ』を世に送り出せるアジカンすごくない?

夕闇が背中から忍び寄って 君を捕まえて
「あの娘がうらやましい」
「アイツが妬ましい」とか こぼして
彼らと馴染めなくても
何かが正しい 僕らに相応しいこと 見つけて
それをギュッと握りしめて
嗚呼 いつか老いぼれてしまっても 捨てずに
新しい 扉を開こうか
We've got nothing

ASIAN KUNG-FU GENERATION『ボーイズ&ガールズ』

ここの歌詞めっちゃ染みない?今までアジカンを聴きながら歳を取ってきたファンへの励ましでもあるし、これからを生きる若者への激励でもあるし、ASIAN KUNG-FU GENERATION自身の決意表明でもある。そりゃもう泣くしかないよね。これまで何度も何度も後藤正文に対して落胆と賞賛を繰り返してきた僕らは、結局これからも後藤正文に期待し続けていく。なんだかんだゴッチは僕らの世代にとってのヒーローなのだ。民生を見てても思うけど、ゴッチにもカッコイイおっさんとして音楽を続けていって欲しいよね。ゴッチが死んだら流石にめっちゃ泣くんだろうな。

あとさりげなくカップリングがキタケンシリーズから抜け出したの驚いた。そんでもって普通にいい曲だった。キタケンシリーズ、散々やめてくれと思ってたし言ってたけど、いざやめられるとちょっと寂しいね。なんて奴だ。そういうとこだぞ。

 

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12月のアルバムはなんかWeezerの人を呼んだりとかで、正直あんまり純粋なアジカンの新譜って感じがしないんだけど、それでもやっぱ嬉しくなっちゃうんだよなあ。前作『Wonder Future』では中村佑介氏がアートワークを担当してなかったから、今回のジャケット見てるだけでなんかもう泣けてきちゃう。信者じゃん。あとジャケのフォント、こういう感じになるだけで急にシティポップというか山下達郎感が出るのは何故だ。そういう内容なのか?いや絶対違うだろ。とにかくめっっっっちゃ楽しみです。お金残しとかなきゃ...

 

 

 

 

疲れた。結局いくつ紹介したんだろう。きっと読みにくかったと思います、次回までに見出しを付ける技術習得しておきますね。他にもCHAIとかポップしなないでとか書いてない気がするんだけども、今特筆したかったのはこの辺かな。あっ、ニコタッチも触れてないじゃん。あと最近kawaii Bassってジャンルにも興味あるから、その辺もいずれ触れたい。とりあえず今一番楽しみなのはアジカンとネクライトーキーの新譜だな。あとコンテンポラリーな生活のベスト盤もすっごく楽しみ。そしてユニゾンの新譜買えてない。お金無いから誰か貸してくれないかな...と言いたい所だけど僕友達いなかった。音楽はいいぞ。終わり!

 

 

~今日の一曲~

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『フリクリ オルタナ/プログレ』の敗因

 

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momizi1028.hatenablog.com

 

 

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ここまで『フリクリ オルタナ』『フリクリ プログレ』の感想をつらつらと述べてきた訳ですが、最後にこの二作品を比較しながらダベって終わろうかと。

 

※ 以降の記事では2000年のOVA作品『フリクリ』のことは『フリクリ』と表記し、『フリクリ オルタナ』のことは『オルタナ』、『フリクリ プログレ』のことは『プログレ』と表記します。

 

 

flcl-anime.com

 

 

the pillowsに土下座しろ

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結局の所これである。これが言いたくて『オルタナ』『プログレ』の感想なんてものを、向き合いたくもねえし書きたくもねえもの書いてんだ。

the pillows(以下 ピロウズ)の楽曲が『フリクリ』を構成する要素としてめちゃめちゃデカいのは、もう視聴者なら誰でも分かることだろう。そこをよく理解してピロウズの楽曲を使いこなせなかったのは完全に制作陣に落ち度がある。

キングレコード時代の楽曲が使えないので、限られた楽曲を使い回さなきゃならないのは分かるし、仕方なかったことではあるけども。

末澤  新録の依頼にあたっては、監督間でOVAシリーズの曲を使うかどうかでけっこう話し合いました。全部新しい曲がいいという人もいたし、ポイントになる部分にはOVAシリーズの曲をつかいたいという人もいました。それに、劇伴としてのバランスを調整するのも大変でしたね。最初に使いたい曲を自由に投票してもらったら、曲調が似通ったもが多くなってしまって(笑)。

荒井  やっぱりみんな、キャッチーな有名どころの曲を選んじゃうんですよね。劇伴はいろんなシーンに対応した曲がないといけないのに、バトルシーン向けの曲しかないみたいな(笑)。

フリクリ プログレ』パンフレットより

そういうとこだよ!?

そういうとこ!たった14曲、新曲と前回からの続投曲除いたら9曲しかないんだから!もっと色々考えて選んでよ!R・O・N作曲の劇伴も決してクソって程ではないんだけどさ、やっぱピロウズ聴きたいじゃん。

 

結局結論としては、今回のこの企画の戦犯は音響監督あたりだと思う訳ですよ。

具体的に誰が担当しているのかまでは分からないのがもどかしい所なんだけど、『オルタナ』『プログレ』通して、とにかくBGMの音圧が足りない

ここまで『フリクリ』のいろんな要素を語ってきた訳だけれど、僕が一番好きなのはMVの様にスタイリッシュなカット割と、キャラのセリフが聞き取りにくくなるくらいに爆音で流れるピロウズの相乗効果でもたらされる多幸感なんです。それが圧倒的に足りてない。いつ始まっていたのか分からない「LAST DINOSAUR」。あ、ここが盛り上がり所なんだ...と認識するための「I think,I can」。ヒドミのアラーム音に使われちゃう「Thank you,my twilight」。あのキレッキレな演出はどこ...?ここ...?

 

フリクリ』の監督・鶴巻和哉氏は、ピロウズのことが好きで彼等オファーをした。それに対して、今回のスタッフは別にピロウズのことが好きじゃないんだろうなってのがひしひしと感じられてしまう。ピロウズのことが好きな人間が、「Fool on the planet」が流れてる裏でモッさんに「うーみーはひろいーなー」なんて歌わせないだろ。マジで何考えてんだ。

 

 

 

とにかく音響とセリフ回しがクソ

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うん、改めて考えてみてもここに尽きる。耳で視るアニメ体験が出来ないのだ。楽曲に限らず、ギターで殴った瞬間に効果音を伴った快感を感じられないのもデカいし、セリフのセンスが凡庸の域を出ない。「物語はハッピーエンドがいいじゃん」なんてつまんねえセリフ、ハル子は言わないし、言うにしてももっとこじらせた言い回しをするはず。結局鶴巻和哉氏と榎戸洋司氏が夜中にウンウン唸りながらこねくり回したセリフ回し・脚本には誰も勝てなかったということだ。悲しい。もう当時のガイナックスに敵うクリエイターは現代にいないのか。いやそんな筈ないだろ。すしおとかなんで参加してないん?ダリフラなんてやってる場合じゃなかっただろ。そもそもなんでI.Gなんだ。せめてトリガーに作らせろくそ。くそ!

 

 

 

何故映画なのか

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まずここよ。全6話という形態で制作しといて、なんで映画館での上映なのか。『オルタナ』は1話分終わる度に画面が暗転、「next episode」と無音で数秒表示され、『プログレ』でも2話目以降はルーレットみたいのが回って「つづく」と出るだけ。『フリクリ』の時はEDと次回予告を挟むから頭の整理をして次話に望めたが、今回はそれができない。困惑を咀嚼できないまま話が進んでしまう。せめて毎話EDを挟むだけでも、もうちょっと評価がマシになったのではないか。どうして10分ほど尺が長くなる程度のことを嫌ったのか。訳が分からない。

 

 

 

つらい。

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心が荒んできた。コンビニ行ってビール買いたい。大好きだったコンテンツへの批判がこんなにも辛いなんて。僕はフリクリのことがほんとに好きだったんだなあ。

あ、でもパンフレット読んでて嬉しい文があって。

─最後に作品を完成させた現在の心境を教えてください。

末澤  アニメーター出身ということもあり、制作中はその強みを生かした采配や表現を意識したのですが、現場を共にしたスタッフから、楽しかった、と言ってもらえたのがめちゃめちゃ嬉しくて。なかにはアニメーターを辞めようか悩んでいた子が、「フルプラ(5話)」をきっかけに思いとどまってくれたケースもあり、本当にやった甲斐がありました。

フリクリ プログレ』パンフレットより

これめっちゃ嬉しい。挑戦的な制作に挑んだ上でアニメーター続けようと思えた人がいるってすごくない?こういうのが業界のレベルアップに繋がってくんだろうなって思って。マジでこの末澤慧氏にはこれからも頑張って欲しい。それだけで『プログレ』って企画が立ち上がった意味あったんだろうなって思えました。『オルタナ』はノーコメントで。

 

 

 

 

今『フリクリ』を見ながらこの文章打ってます。めっちゃ面白い。当たり前のように面白い。やっぱ不味いラーメンなんて食うもんじゃねえや。

オルタナ』は正直もう二度と見たくないまであるんだけど、『プログレ』はもう何回か見たい。かなり悩んでますが、多分ほとぼりが冷めた頃に中古で円盤買っちゃうんだろうなって感じ。いっそ映画館で『プログレ』単品の円盤買えばよかったかな。いやなんか振り返ってたら特に『プログレ』の方は単品の作品として見れば案外楽しめるような気がしてきた。というかそう思いたい。やっぱもっかい観たいな。3年後とかに。うん。

もう締めに入っちゃってるんだけどいいよね?フリクリというコンテンツをディスるのもう嫌だよ、ぼく。あとでなんか書き忘れとか思い付いたら追記とかするかもです。あーやっと書き終わった。おわり!

 

 

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『フリクリ プログレ』感想

 

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さて、前回に続いて『オルタナ プログレ』の方の感想を綴っていきます。

momizi1028.hatenablog.com

 

 

ボロクソに語ってきた『オルタナ』だが、それに対し『プログレ』はまだ褒める所があったように思う。しかしそれはそれ、これはこれ。受け付けない所も多々あったので、しっかりと批判していく。

 

※ 以降の記事では2000年のOVA作品『フリクリ』のことは『フリクリ』と表記し、『フリクリ オルタナ』のことは『オルタナ』、『フリクリ プログレ』のことは『プログレ』と表記します。

 

flcl-anime.com

 

 

 

桃源郷のような1話

オルタナ』が『フリクリ』のリリカルな側面をクローズアップしているのに対して、『プログレ』はスタイリッシュさや痛快なカットに焦点を当てて作られているので、まずはそういった面から見ていこうと思う。作画とか。

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物語は、本作のメインキャラ・ヒドミの夢のシーンで始まる。身体がボロボロと崩れ落ちていくヒドミの頭から男根のような突起が生え、ロボットに変身を遂げてメディカルメカニカ(以下MM)のアイロンをブッ飛ばすカット。このあたりで、きっと観客は皆思う。「あれ?これもしかしてめっちゃいい出来なんじゃない?」と。

 

それもそのはず。このシーンの作画は、『フリクリ』で数多くの名シーンの原画を描きあげた西尾鉄也氏が担当しているのだ。『フリクリ』だと2話でのハル子とMMのロボの戦闘シーンとか。あとちょっとニッチな話だけど、『GTO』OPの

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ここのカットとかも西尾氏が担当のはず。すっごいアニメーターさんなのだ。

あそこは最初のつかみだったので、カロリー度外視でやっています。原画もしっかり盛り上げられる人にお願いしたいと思っていたところ、篠田知宏さんや西尾鉄也さんにやっていただけました。

フリクリ プログレ』パンフレットより

と1話の監督、新井和人氏は語る。

 

そんなかっけえシーンで幕開ける『プログレ』第1話。その後も轢き逃げシーン等『フリクリ』のオマージュに次ぐオマージュで顧客のニーズに応えようとしてくる。あざといなと思いつつも正直ワクワクが隠せないのである。ずるい。そしてラストで「本命登場だぜ」と言わんばかりの、満を持してのラハル登場シーン。極めつけにthe pillowsの「spiky seeds」でED。しかもEDのシーンには、輝かしい栄光を傷付けない程度にナオ太やマミ美の成長した姿っぽいカットも出てくる。泣きそう。

1話の出来がほぼ完璧だ。『オルタナ』といううんこ味のうんこを乗り越えた僕らは、『プログレ』1話でカレー味のカレーにありつける。そんな女神の救済にも錯覚するような事実を疑わずには居られなかった。

 

 

 

地獄のような2話

そう、本当に錯覚なのだ。2話を見たぼくらは、カレー味のカレーがカレー味のうんこだったことを思い知る。

 

youtu.be

こちら、海外勢からの流出動画ではあるのだがこの際どうでもいいだろう。なんだこの作画は。今どき深夜アニメでももうちょっと動くだろう。ぼくたちがいったいなにをしたというんだ。どうしてこんなおもいをしなきゃいけないんだ。

2話も途中までは悪くないのだ。ヒドミが井出の家庭事情(?)を知り、彼の性格のバックボーンを理解することで心惹かれ始める。そこまではいいのだが、2話の盛り上がるシーンでこれである。クリエイターのチャレンジ精神は一体どこにいったのだ。

そして3話では、ラハルとジンユが一時休戦して海水浴ときた。『プログレ』では人間ドラマよりも痛快な画面作りに重きを置いている、それは分かっているのだが、なんというか、『フリクリ』とこうも奥行きに違いが出るのかと... 本家の3話っていったらニナモリ回だぞ?それでいいのか『プログレ』?と悶々としながらスクリーンに向き合っていた。

 

 

 

挽回の4話と、バットを振る5話と

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4話からはそれまでの困惑を挽回するかのようにアッパー感が増す。MMの怪電波でヒドミのテンションがおかしくなるという展開がもう結構イカしている。更にラハルVSジンユ。一体2話はなんだったのかという作画枚数。いや2話はマジでなんだったんだ。

 

そして来たる5話。こちらはかなり挑戦的なエピソードに仕上がっている。

監督を務めるのは「謎のアニメ団」所属の末澤慧氏。

    デジタル作画なので今回は最初から太い線を選択して、太い線で原画を描いてます。線も太いし、ペンの入り抜きもあるし、途中で途切れているところもあるっていう。

    わかりやすく言うと、高畑勲監督が『かぐや姫の物語』でやっていたことの、デジタルの簡易版というか。原画の人が描いた絵をそのまま実際の画面に反映する、そういう手法でやってみよう、と。

CONTINUE vol.55  より

 

末澤氏のインタビューを簡単にまとめると、原画と動画で作業を分担する従来の方法ではなく、一人のアニメーターの絵をそのまま完成近くまで持っていくという方法。完成したものを見てみると、線のひとつひとつに表情が付くことによって、とても生々しい絵に仕上がっている。いわばグロテスクと言っても過言ではないほどに、キャラクターの感情が浮き彫りにされている。これはすごい。この18年で進化した制作環境だからこそ試みることができた挑戦であろう。また、5話ではマンガを使った演出も挿入してある。更に終盤のラハルVSヒドミもグリグリ動くし、ほぼ言うことなし。

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そう、こういうの!こういうのが観たかったの!1話で幻視した桃源郷は、ここにあった。初代へのリスペクトを持ちつつ、これでもかというくらい新しい試みを盛り込んでみる、そんな2018年のフリクリを僕は見たかったのだ。今回『オルタナ』『プログレ』を通して一番全力でバットを振ったのは、間違いなく末澤慧監督だ。彼と「謎のアニメ団」という名前を知れただけで収穫だったと思う。

より詳しい特集記事を貼っておきます。ぜひ読んでみて欲しい。

 

え、6話はどうだったかって?まあ、うん...

 

 

 

痛快ならばそれはフリクリなのか

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画面作りはかなり頑張っていたし、4話のラハルVSジンユと5話は本家『フリクリ』の喉元にも噛み付いていたように思う(一話冒頭は本家と同じ人が参加してるからノーカン)。すっげえよかった。また、かなりの考察を要求してくるのも実に『フリクリ』らしい。ぶっちゃけカンチとかナオ太の手に渡ったはずのリッケンとか出てくるんだけど、整合性が全然分からんもん。

 

ただ、それだけでは『フリクリ』の看板を背負うには物足りない。そこに情緒はあったのか。

今回のキャラクターは中学生達であるため、ほか2作に比べても性への興味が物語に直結している感が強い。しかしその描写は少々陳腐だ。教師に扮したラハルが授業の一環として学生にAVを見せるのが最たる例だろうか。また、ヒドミのN.Oが反応を示すタイミングも、かなり性的な感情に直結している。そこが受け付けるか、またはイカした描写として捉えられるかは好みが分かれそうな所。『フリクリ』では、設定や背景にメタファーとしてうまく落とし込んでいたからこそ、4話で露骨な性描写が出てきた時にテーマが引き立つのだ。終始そんな調子で展開されては、ひとつひとつが印象に残らない。

 

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次に、新キャラのアイコ。彼女の掘り下げがまた致命的に足りていない。レンタル彼女に身を染めてお金を貯めているという設定はいくらでも面白くできただけに、非常に勿体ない。父子家庭のアイコと母子家庭のヒドミという対比をもっと絡められれば、親子関係という今作のテーマのひとつをより説得力のあるものとして確立できただろうに。

 

 

オルタナティヴなハル子

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今作のハル子は「ラハル」と「ジンユ」に分裂している訳だが、この設定は非常に前衛的でよかった。

トムスクが好きだから"手に入れたい"ラハルと、アトムスクが好きだから"自由でいて欲しい"ジンユの対立は、一度は欲しいものを手に入れてしまったハル子の葛藤が視覚的に分かるというのも悪くなかった。

 

これまで描かれていたハル子と大きく違うのは、ハル子が俗物的な立ち位置まで目線を下げてきたことだ。それまで欲しいものの為にはいくらでも人を利用してきたハル子。一種の抗えない災害のようなキャラクターが、しかし今作ではヒドミと井出に噛み付かれる。ヒドミの「結局あんたも好きな男追いかけてるだけじゃないか」という旨のセリフが印象に残る。更に、鳥の姿をしていたことで超常的な雰囲気を持っていたアトムスクは今回人型になる。この一連のシーン群によって、これまでオブラートに包まれなにか神聖なものとさえ錯覚していたハル子の執着心は、一気に中学生の恋愛と同じレベルにまで落とされる。

今作のタイトルは『プログレ』であるが、こちらのハル子の方がよっぽどオルタナティヴだったように感じる。『オルタナ』の方は微塵も前衛的だと思えない。かといって『プログレ』のハル子が好きかというとまた微妙なんだけども。少なくとも僕は、トムスクが手に入らなくて泣きじゃくるハル子さんを見たくて映画館に来たわけじゃない。ちょっと残念だった。

 

 

計算された混沌と投げっぱなしの混沌

最終的に物語は半ば唐突なハッピーエンドで終わる。ヒドミと井出がチューしておわり。

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上記でも書いたが、考察をかなり要するストーリーだと思う。しかし『フリクリ』と違うのは、最終的にこれと辿り着けそうな答えが多過ぎて、考察する気にならないということだ。綿密な設定がある訳ではなく、想像にお任せします的なトコが多いのだ。

最初は台本を読んでわからないところがあったとき、私がまだ経験が浅いからわからないだけで、先輩たちは理解できているんだろうな、と不安に思っていたんです。でも他の皆さんも、私と同じことを思っていたので安心しました(笑)。

しかも、みんなで「どういう意味なんだろうね?」と話していたら、監督や音響監督から「わからないところはわからないと思いながら演じてください」という開き直った、とても清々しい答えが返ってきたんです。

フリクリ プログレ』パンフレットより

ヒドミのCVを務めた、水瀬いのり氏の発言である。こういうことだ。アニメーションとしてはもう複数回見たくなるシーンが多々あった。結果的には狙った方向性にヒットを飛ばせている訳だから、及第点ではあるだろうし、狙ったものすら作れていない『オルタナ』よりはよっぽど出来がいい。ただ、それだけでは『フリクリ』にはまだ足りないのだ。総括すれば、そんな所である。

 

 

 

 

ここまでで一旦、それぞれの作品にクローズアップした感想は締めたいと思いまする。最後に次の記事で、『オルタナ』『プログレ』に共通する問題点とかを色々洗い出します。ピロウズのことはそっちでめっちゃ書きます。まさかこんな長くなってくるとは思わんかった。つづく!

 

『フリクリ オルタナ』感想

 

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今回この記事を書くにあたって、

フリクリはその時代の若者の為にあればそれでいいと僕は思うんすよ。
要は今の若者が「面白い!」って思えばそれでいいんすよ。

以前のブログで書いたこちらの発言を僕は取り下げなければいけません。まさか『フリクリ』の悪口を言う日が来てしまうなんて思わなかったです。

 

 

先に言っておくと、『オルタナ』は15点、『プログレ』は60点くらいの感想です。多分見る順番が逆だったらまた印象違ったんだろうなとは思いますが。でもどのみちそれぞれ大なり小なり怒りを抱いているので、今回そんな感じの感想ブログになります。

 

ただこれだけは言っておきたいんだけど、僕は『オルタナ』『プログレ』のアンチではないつもりです。特に『オルタナ』なんてこれから書く感想は9割が批判だけれど、それでもアンチではないんだ。元々2本分の感想をまとめてひとつのブログ記事にしようと思ってたのが結局3本になるくらいに葛藤してることだけは分かってほしい...  僕は『フリクリ』という作品群をひとつも嫌いになりたくないんだ...僕だって辛いんだ...辛いんだよ... まずは『オルタナ』の感想から。

 

※ 以降の記事では2000年のOVA作品『フリクリ』のことは『フリクリ』と表記し、『フリクリ オルタナ』のことは『オルタナ』、『フリクリ プログレ』のことは『プログレ』と表記します。

 

flcl-anime.com

 

 

既視感の連続『オルタナ

 

期待と不安で緊張の糸をビンビンに張った僕は、上映開始1分で「これは僕が楽しみにしていたフリクリじゃないんだな」って思いました。席を立ちたくなった。

玄関で揃えられたローファーを、主人公・カナが履いて登校する。画面のヒビ割れたスマホから流れるのはthe pillowsの曲。そしてモノローグを垂れ流してタイトルが出る。ここまでの演出、どれもどこかで見たことのあるようなものでしかない。ちょっとでも冒頭で観客の気を惹き付けようとする気概は見られず、「今から始まるのはこういった作品ですよ」という提示でしかない。

ハル子のキョロキョロする双眼鏡の視点とマミ美の「足は肩幅~」という台詞で始まる、一体何が始まるのか分からない掴みは、あのワクワクする幕開けはどこへ行ったのか。靴を履いて登校するってなんだ。物語のスタートをそんな分かりやすく画面に落とし込むなんざ、凡人でも思いつく。そう、この作品の監督・上村泰氏は凡人なのだ。それをハッキリと提示するためのファーストシーンなのである。どうしよう、まだ映画のアタマなのにこんなにディスってる。止まんねぇなぁ!

 

 

さて、そんな調子で始まる『オルタナ』。その後も画面で繰り広げられるのは、テンプレで彩られた女子高生達の、手垢まみれの日常シーン。

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ここで監督のインタビューを読んでみよう。

─ 本作を作るに当たって、女子高生のライフスタイルをすごく勉強されたとお聞きしました。

   いかにも男性が描いたような、記号的な女性にしたくなかったんです。(中略) シナリオや絵コンテの段階で女性スタッフに女子高生のときのことを聞いたり、知り合いの子供に周りで流行っているものを教えてもらったりしていました。それに、アニメだからこそ人間をリアルに描きたいという思いは、監督になってからずっと持ち続けていることでもあるんです。(中略) 今回は等身大の女の子を描くことに初めて挑戦しています。

フリクリ オルタナ』パンフレットより

この目論見は破綻している。たとえば休み時間に主人公達がダベるシーンや、放課後に秘密基地でダラけるシーン。スキンシップを盛り込んだり、彼女らの間で流行ってる言い回しをさせたり、突然ペットボトルロケットを作らせて女子高生らしい派手な盛り付けにさせてみたり。こういった描写が「等身大の女子高生像」として通用したのは10年前のことだ。全部『けいおん!』で見た。

僕は男だから、女子高生だった事は無いし、実際の女子高生がどんな気持ちで生きているのかは分からない。この映画で描かれる女子高生は、本当にリアルに描けているのかもしれない。しかし、どっちみちテンプレート止まりの印象しか観客に抱かせられないのなら、それは表現として二流だ。本当に面白い作品は、「現実にこんなのいないだろ」って思うような描写・背景設定を使いつつもリアルを醸し出す。『フリクリ』のマミ美はまさにそうだった。等身大の女の子が描きたいのなら、ただ現実感をなぞるだけじゃ足りない。フィクションにいかに説得力を持たせるか。いつだってアニメーションの命題はそこだったはずだ。

 

 

薄っぺらい主人公・カナ

 

そんなテンプレだらけな描写の中で、では制作側が狙っていたテーマをうまく描けているのか。

結論から言うと、△だ。

 

結局、恋物語ではなくて、あくまでもカナが抱えているモヤモヤとしたもの。そこに対する答えをいかに出すかが、この作品の一番の肝というか、描きたいものなんだよな、と。

CONTINUE vol.55  より

と監督は語った上で、

今回の『オルタナ』はめちゃくちゃわかりやすくつくってるんです。

片や『プログレ』がすごく攻めた作り方をしているというのは聞いていたので、だったらこっちはなるべくわかりやすくしよう、と。

CONTINUE vol.55  より

とも言っている。冒頭のシーンの出来を見て「凡人だ」との印象を抱いた訳だが、そんな人間への予防線のようにも取れてしまう。まあそれは流石に揚げ足取りかなと思うので置いておくが。

 

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主人公・カナが抱く、このままずっと同じ日常が続けばいいという願望を、モラトリアムを絡めて描写し、そこにどう結論を出すのかが『オルタナ』のテーマとなっている訳だが、そこに至るまでの脚本の練り込みが甘い。

 

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物語の大きなポイントとなるのはカナの友人の一人・ペッツ。「友達だから!」といつもグイグイ人に干渉していくカナに対しての嫌悪を吐露するのが5話のシーンであるが、ここに至るまでの掘り下げが絶望的に足りない。そんな調子だから、泣き所であるはずのこのシーンでは困惑を隠せない。

一応物々交換癖を使った伏線張りはあるのだが(火星に移住する前に、それぞれ思い出の品を集めておこうというもの)、「お前今まで少なからず楽しかったことあるはずだろうに今更何を言うとんねん」とチグハグさを感じてしまうのだ。結局の所、カナに未練を残さないための突き放しなのかという解釈をさせたいのだろう。いずれにせよ掘り下げが足りない(二回目)。

 

フリクリ』においてナオ太は「大人ぶるのをやめて子供らしく生きる」という結論を出した(あくまで平たく言えばのハナシ)。今作ではヒジリーが似たような立ち位置になるだろう。一方ペッツは「大人にならざるを得ない状況の子供」というキャラとして描かれていると解釈でき、実際に子供でいることを諦めて火星に行く。ではそんな友人達のエピソードを経て、カナは自分のモラトリアムに対してどんな結論を出すのか。

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それは「変わらない」ということ。変わらない日常をこれからも過ごし続けたいという結論に至るのだが、その描写がキツい。なんか車の上に登って「私はー!みんなが大好きでー!」って叫んでたら髪の毛が光って事象の地平線がうんたらかんたらでアイロンが吸い込まれて解決!みたいな。何を言ってるか分からない?僕が一番分からないです。こんなことに『トップをねらえ2!』の設定持ち込んで、僕らに色目を使わないで頂きたい。あとそういうシチュエーションならせめてガイナ立ちしてくれた方がまだ絵になるんじゃないの?なんで変なとこで外してくんの?いずれにせよ掘り下げが足りない(三回目)から説得力も生まれない。「変わらない日常」を手にしたいと覚悟を決めるって落とし所自体は悪くないのに残念過ぎる。

 

振り返ってみると、『フリクリ』はその辺が本当にしっかりしている。ひとつひとつの行動に綿密な裏付けがなされているのだ。ナンダバ家でのドタバタが同時にメディカルメカニカや入国管理局への牽制になってたりとか。その辺の練り込みひとつ取っても、『オルタナ』は足りてないのだ。「わかりやすく」を練り込みの甘さの免罪符にしようとするな。

 

 

ハル子の存在意義

ここまで『オルタナ』のシナリオへの不満点を書いてきた訳だが、ひとつお気づきにならないだろうか。

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そう、ハルハラ・ハル子にまだ触れていないのである。この映画はハル子がいなくても問題なくシナリオを回せるのだ。

 

予告では「毎日が毎日毎日、ずーっと続くとか思ってる~?」というハル子のセリフが印象的に抜き出されている。結局の所、今作のハル子はこのセリフのような説教臭えことしか言わないのである。説教おばさん。説教おばさん!?ハル子が!?

ハル子のCVを担当する新谷真弓氏曰く、

OVAシリーズを振り返ってみても、そもそも同性に対する興味がすごく薄いイメージがあって(笑)。

男性を翻弄しているときに比べると、心の距離がもうちょっとあって、女性同士の駆け引きをやっているような感じと言いますか。例えば、「ピタパト」で男の子をめぐってカナを挑発するシーンは、カナは本当にプリプリしているんだけど、ハル子は本気じゃなく、カナをどう煽るのかが面白いか模索したり、そういうことの積み重ねですね。

フリクリ オルタナ』パンフレットより

とのことだ。確かになにか裏に意図があるような行動は取っていた訳だが、結局最終的な目的は観ている側の考察に丸投げなのだ。

そもそも今作のハル子はアトムスクへの執着を見せないし、例の腕輪も付けていない。時系列的には『オルタナ』は『フリクリ』より以前の物語になるのでまあ分からなくもないが(今作の舞台は地球)、それにしたって従来のハル子の設定からは大きく外れている。今回起きる事件の大半は、メディカルメカニカとか関係ないのだ。

じゃあなぜ今回のハル子はカナのN.Oを使ってメディカルメカニカと戦ってるのか。まあそれはフラタニティとして地球を救うためなのは文脈から読み取れるし、設定として破綻している訳では無い。だが地球を救ってどうしたかったのか。脚本の都合で動いている感が拭えない。動機に説得力がない。そしてアトムスクを追いかけない、利己的ではないハル子には説教臭さしか残らないのかというとそれはおかしいと思うし、あまりにも悲しい。女子高生4人の狂言回しとして使い捨てられるハル子なんて見たくなかった。特に3話なんてマジで何の為にハル子が動いてるのか理解出来なかった。画としての面白さはあっても、コンテストの優勝者が可哀想なだけで胸糞悪かった。ちなみにモッさんのキレ方もやり過ぎだと思った。僕はハル子のコスプレ劇を観るために映画館に行ったわけじゃない

 

 

 

結局悪口しか言ってないけど大丈夫?

って感じなのでここらで好印象だった点も捻り出しときます。

1話でハル子がフラっと蕎麦屋に現れるという初登場は結構好き。『フリクリ』での劇的な登場シーンへの逆張りはちょっとイカしてた。

あと2話のカーチェイスの一連のシーンは結構面白かった。まぁ「フリクリがCGに頼るなんて...」とは思いつつも、カナが「わたし運転の才能あるかもー!」って言う前後の流れとかは、気の抜けた主人公像も見えて、いいシーンになっていた。トランスフォーマーのパロは上滑りしてたけど。

てか『オルタナ』は全体的にパロディのサムさがヤバい。フォーゼネタもスラムダンクネタも何もかも駄々滑り。多分どれもキメるシーンで持ってきてるから失敗してんだろうな。『フリクリ』の場合は話の冒頭の掴みで使ったり、ギャグシーンの真っ只中で使ってるから奇跡的なバランスを保っているのだ。いや結局悪口になってんじゃん。

 

結局手放しに褒められるのは、EDの映像だけだった。実写のシーンも混じえたコマ撮り映像で構成されていて、すごくよかった。歌詞も相まってEDだけちょっと泣けた。あそこだけ何度も見たい。

 

 

結局何が敗因だったのか

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全6話という尺に対して、主要メンバーが多過ぎる。これに尽きる。ペッツの掘り下げが足りないのは絶対にこれが原因だと思う。かといってカナとペッツだけにしてしまうのも、女子高生の青春劇感が薄れて、やりたいことから乖離してしまう。しかも『フリクリ』という看板を背負う為に、ハル子やメディカルメカニカの要素もねじ込まなければならない。監督が可哀想になってきたよ。

要は尺の使い方に工夫が足りなかった。ひとつの行動で複数の物語を動かせるような、そんな工夫。2~4話をそれぞれ一人のキャラの掘り下げに使うのは悠長過ぎた。実際見てて冗長に感じた。最終的に出来上がったのは凡人による凡作止まりの映画。そもそも映画という体を成せてないんだけども。以上がひとまずの総括です。

 

 

 

 

はてさて、まだまだ語ってない要素はあるのだが、それは『プログレ』の感想を綴った後に総括という形で3本目の記事でまとめて書き連ねようと思いまする。全部合わせたら1万字なんて軽く超えそうな雰囲気出てきて笑う。果たして全部読んでくれる猛者はいるのか。つづく!

 

09/18 後編

 

前後編物って一度やってみたかったんすよ。

そんな銘打つ内容じゃないんですけど。

 

 

 

 

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先日石ノ森萬画館に行ってきました。

 

なかなか充実の、なおかつ疲れずに周れる密度の展示内容で面白かったです。

仮面ライダーだけでなくサイボーグ009キカイダーをはじめとした石ノ森章太郎作品を一通り取り上げていて大満足でした。まさか墨汁一滴(石ノ森先生が学生時代に作っていた同人誌)の実物が見れるとは。

 

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あと松島で食べた牡蠣が美味かったです。旬の時にまた食べに来たい。

 

 

 

 

最近聴いた音楽のコーナー

 

タイム・ラプス (2018) /きのこ帝国

きのこ帝国 – 夢みる頃を過ぎても - YouTube

 

最初聴いた時「ラストアルバム!?」ってびっくりしました。めちゃめちゃ優しい。それでいてサウンドは相変わらずキレッキレだし、これまでのきのこ帝国のいいとこ取り感があって大変満足。

要は集大成感が漂ってたのでラストアルバムぽく聴こえたのかな。これを経ての次回作がどうなるのか気になるところ。『Thanatos』『タイトロープ』あたりが好き。

 

claire (2013) /花澤香菜

花澤香菜 『happy endings』 - YouTube

 

レンタル盤をパソコンに落としてそのまま忘れちゃってたのを発掘。とんでもなくオシャレポップスって感じでした。

まず参加してる制作陣の気合いの入れ方が凄まじい。ROUND TABLEの北川勝利のプロデュースを始めとし、更に神前暁、沖井礼二、矢野博康カジヒデキ、古川本舗などといった、ちょっと音楽齧ってる人が調べたら「あの人か!」ってなる感じの豪華制作陣。渋谷系・ポップスの権化の方々。そこに花澤香菜のキラキラな声が乗るもんだから、めっちゃいい。語彙力が弾け飛んでる。ちゃんとレンタルした時にすぐ聴けばよかった。癒しを求めたい方々におすすめの一枚。

 

BABEL,BABEL (2016) /GRAPEVINE

GRAPEVINE - EVIL EYE (Music Video) - YouTube

 

グレイプバインは去年くらいから聴き始めたんですけど、そういえばこのアルバム聴いてなかったなと思って。

常に挑戦的でかっこいいバイン、この作品では普段以上に生々しさがあったかな。社会性や現実性を重視した歌詞がいつも以上に多いような。四つ打ちからマイナー調まであって飽きの来ないアルバムでした。バインの中では3番目くらいに好きなアルバムかも。

 

Fool on Cool generation (2018) /the pillows

the pillows「Star overhead」「Spiky Seeds」×劇場版「フリクリ オルタナ/プログレ」アニメMV - YouTube

 

いやフリクリ新作に言いたいことは色々あるんですけど、ピロウズの新曲はマジ神だし再録曲もアツい。これだけは意味のある企画だったんじゃねえかな。原曲よりは勢いの落ちたサウンドでも、時代を走り続けて来た中で培ってきた重みや渋みがエモい。特に『Freebee Honey』『Thank you, my twilight』あたりは原曲より好きかも知んない。

 

 

 

 

フリクリ新作を延々とディスる記事書きたいんですけど、まずどこから手をつけたらいいのか分からないくらいディスりたいポイントがあるし、マジで何文字になるか分かんなくなりそうなので後日。

 

気付いたら平成最後の夏が終わりましたね。今年の夏はどんなだったかな。友人と程々に遊べたし、新しい知人もできたし、後輩を石巻まで連れ回したし、まあ悪くない夏だったんじゃないかな。あと去年みたいに玄関前でセミファイナルが起らなかったのはかなりアド取ってますね。爆アド。秋アニメも楽しみだし、あとは衣替え頑張ってとりあえず冬まで気張りたいです。おわり!

 

~今日の一曲~

フジファブリック (Fujifabric) - 赤黄色の金木犀(Akakiiro No Kinmokusei) - YouTube

 

09/18 前編

 

前回の更新からうっかり1ヶ月ほど経ってしまったのですが、その間なにかあった訳でもなくいつも通りの1か月でしたね。

よく漫画の最終回で数ヶ月後に時間が飛ぶ展開とかあるじゃないですか。年単位ならともかく、月単位で時間が飛んでもあんな風に環境変わる事ってそうそうないっすよね。いつものように最近のことをつらつらと書いていきます。

 

 

 

 

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先日始めたポケモンカード、ヒジョーに楽しいです。

負けまくりだったサーナイトアロキュウデッキは、特性ものひろいを持つ「アローラロコン」に入れ替えたり、「ライチ」と「エネルギー回収」と特性バイタルダンスを持つ「オドリドリ」を入れたらかなり安定するようになりました。楽しい。あとデスカーンギラティナのデッキも作ったのですが、こちらはまだツメが甘い感じ。今のところ僕のデッキ構築はどうしてもエネ枯渇との闘いになってる気がします。「エネルギースピナー」欲しい。

 

後輩くんが主催の自主イベントが今月17日にありましたので、そこで両方のデッキを回してみました。結果は8勝3敗。初心者も多いイベントだったので、ガチ勢との戦績は体感どっこいどっこいでしたかね。最近は結構勝てるようになってきてて嬉しいです。ロマンデッキを使う人とかいてめちゃくちゃ楽しかったです。僕もハピナスデッキ使いたい。

初対面の人とカードゲームをやったりするのは生まれて初めてだったのですが、話してみると皆さん優しい方で、ほんと、涙ちょちょ切れますよ...  最近のポケカ人気の煽りでなかなか新弾が手に入らなかったりして少々辛い状況ですが、根気よく続けていこうと思います。ポケカはいいぞ。

 

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ちなみに自信満々サナキュウデッキはこんな感じ。

こうして見るとピン刺しが多くて回らなさそう...

 

 

 

 

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ちょっと今更感ありますが、「仮面ライダービルド」が最終話を迎えました。一年間本当にお疲れ様でした。ネタバレありまくりで感想を書きますので、未見の方はスルーで。

 

先に言っておくと、今まで見た平成ライダーの中では5番目くらいに好きな作品でした。

平たい見方をすれば『龍騎』と同系統の結末を迎えた本作。しかし『ビルド』の場合は多幸感が圧倒的。自分たちの世界と別の平行世界を統合して新しい世界を創り出すことで今までの災厄を無かったことにするも、その事は誰も覚えていないし、統合前の記憶も失われている。しかし主人公とその相棒は覚えている...ってこれバディ物としては最高のエンドじゃないですか?明確なハッピーエンドじゃなくてビターエンドという点も◎。世界を救った訳だけど、その事は誰も知らない、ってのも仮面ライダーらしくてイイ。

 

次に全体を通してのハナシ。

僕の中で盛り上がりがピークだったのは、やっぱハザードトリガー登場~ラビラビタンタン完成あたりですかね。あの辺がキレッキレな演出も相まってヒジョーに熱い。戦争をしている敵国の人間とはいえ、まさか主人公が人殺しをするとは思わなかったし、その後の主人公役の犬飼さんの演技が凄まじい。仮面ライダーで戦争物という題材を扱うのはなかなか異例な事ではあるけれど、あの辺は脚本も演出も全てが神がかっていたように思います。

ただ、それ故に40話あたりのダレかたがどうしても目に付いてしまう。ラスボスがずっと出張る事による弊害でもあるのだけれど、万丈と戦兎がそれぞれ交代で曇るという展開が繰り返されてるだけのように見えてしまうのが、映画の展開でもやられた事も相まって辛かった。あとはジーニアスフォームが強く見える構成が少なかったことも1つの原因かな。ただ、この辺は通しで見たらあまり気にならないような感触もあるし、後年評価があがりそうな所ではありますかね。

 

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しかしラスト3話は毎回激アツだったし、仮面ライダー熱を再燃させてくれた『ビルド』の事が総じて大好きです。正直2話まで見た感じ『ジオウ』への不安はデカいんですけど、これからの展開期待しております。仮面ライダーはいいぞ。

 

 

 

 

他にも石ノ森萬画館へ行った感想とかフリクリ続編への不満とか書きたいこと色々あるんですけど、バイトが忙しくなってきたんで明日か明後日またすぐ更新しようと思います。あと最近聴いた音楽のコーナーも書けてないよ!くそ!つづく!

 

 

~今日の一曲~

ニャースのうた-犬山犬子 - YouTube

 

08/19

 

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先日知人・友人に頼まれて、ライブのフライヤーを二枚描きました。とてもいいイベントでした。特に一枚目の方は鈴木英人リスペクト。我ながら気に入ってるのでブログのヘッダーにも採用しました。

 

 

 

 

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『ビルド』と『ルパパト』の映画観てきました。

 

『ルパパト』は冒頭のアクションからド派手さに圧倒され、シナリオもスッキリまとまっていたので非常に楽しめました。ルパレンのアレも事前情報知らなかったのでめちゃびっくりしました。色合いがすごくかっこよかった。

『ビルド』の方はなんというか、良くも悪くもいつも通りの『仮面ライダービルド』といった印象。映画でも平成一期の頃のようなシリアス風味が強いのは好きだったけど、特にラストバトルはもっと分かりやすい、見やすい画面でしっちゃかめっちゃかな戦闘をして欲しかった。まあそこはローグとグリスの戦闘でバランス取ってたのかな?あと主題歌(原曲)が流れなかったのはすごくがっかりしましたが、本編ラストはいかにも仮面ライダーらしい終わり方でジーンときました。

 

『ジオウ』楽しみですよホント。オリキャスどれだけ呼べるのでしょうか。絶ッ対ありえないのは分かってるんですが、『クウガ』が一番好きな仮面ライダーなので、どうしてもオダギリジョー来ねえかなとか思っちゃいます。笑。

 

 

 

 

最近聴いた音楽のコーナー

 

・祝祭 ひとりでに/カネコアヤノ

カネコアヤノ - 祝日 - YouTube

 

春にリリースされた『祝祭』というアルバムの弾き語り版。先日「関ジャム」で紹介された際に少しバズったらしくめちゃめちゃ嬉しいです。カネコアヤノ染みるんすよ... 10月の石崎ひゅーいとのツーマン行くんですごく楽しみにしてます。是非聴いてみてください。

 

・the CITY/サニーデイ・サービス

Sunny Day Service - 卒業【Official Video】 - YouTube

 

おっかなびっくり感が強かったので、少し温めて落ち着いてから聴きました。最近のサニーデイはほんと攻めてきてますね。この後の曲だけど『FUCK YOU 音頭』とかマジでどうしたのって感じ。このままランナーズハイ通り越して燃え尽きるのだけは避けて欲しい。前作・前々作同様、ライブで如何に化けるかが楽しみ。『the SEA』の方はまた落ち着いて聴けそうな時にとっておきます。笑。

 

 

 

 

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そういえば今更、ほんっとに今更『風立ちぬ』観ましたよ。壮絶な展開をじんわりと心に染み込ませてくるの、やっぱ宮崎駿って凄い人だったんだなって感じでした。

そもそもジブリ映画観るのが久々だったので、冒頭の瓦屋根を登るシーンで「ジブリ作画だ~~~」ってなる訳ですよ。そこからはもう2時間があっという間でした。

 

ジブリの映画って、大体主人公像が冒頭数分でしっかり掴めるような作りになってると思うんです。悪く言えば単純明快なキャラ付けが多い。しかし今回の主人公・堀越二郎は最初イマイチ掴みどころを見つけられなかったのが印象的でした。いじめられっ子を助けたり、関東大震災で行き会った人を助けたりと、正義感が強いような一面を見せてはくれるんだけど、シベリアのシーンでチラリと見えたような、自分のエゴが結構強かったりだとか、夢や仕事に愚直で周りが見えない時もある、みたいな。複雑な構造をした人間性だけれど、庵野秀明の声はめちゃめちゃ棒だし。

それがガラリと変わったのが、病に冒された妻・菜穂子の隣で仕事をしながらタバコをふかすシーン。

二郎は離れてタバコを吸いたいけれど、妻には隣にいて欲しいと言われ、結局我慢はせずその場で吸ってしまう。ふたりは残された時間が少ない事が分かっていて、日々を粛々と、しかし激しく燃え上がらせていて。そんな短い時間の中で、できる限りの全ての理想を過ごしたい気持ちが表れていて、そこでやっと堀越二郎という人間が掴めて、庵野の声のキャスティングの意味も分かりました。一番好きなジブリ映画は『紅の豚』で昔から変わらないんだけど、一番好きなシーンって訊かれたら「このシーン!」ってこれからは答えます。

 

こんな書き方するとほんとエゴの塊みてえなシーンに聞こえちゃうんだけど、でも人間ってそういうものですよね。この『風立ちぬ』では、過去に何度も描いてきた主人公らしい主人公の物語ではなくて、一歩引いた場所からただの人間の人生を映しているんですよ。ジブリ映画の中の一作として見たら、ちょっと地味かもしれない。でも宮崎駿の引退作としては本当に、本当に傑作だったと思います。彼もまたひとりの人間だったんですね。結局これが引退作じゃなくなるってマジ?

 

 

 

 

最近ポケモンカードを始めました。ヘッタクソすぎて全く勝てないんだけど、終わった後に「あそこああすればよかったのか」みたいな発見を探すのがクソ楽しいです。考えてみたら本家のゲームでも色違い厳選とかあまり苦じゃなかったし、ドMでよかったです。とりあえず嫁ポケのサーナイトで勝てるようになりたい。メタグロスフェローチェ?ちょっとまだ使いこなせる気がしないですね...  終わり!

 

 

~今日の一曲~

踊ってばかりの国『サイクリングロード』Music Video (2018) - YouTube